ドキドキドキ・・・。


どうするっちゃっ・・・只今、野ブタと二人きり〜・・・。








その姿を思い出すだけで。思い描くだけで。


ドキドキ。


あの大きくて綺麗な瞳がじぃっと自分を見てくれたらな、なんて思った日には、


モンモン・・・?





ドキドキ。








眠れない日。





野ブタぁ。





の、ぶ、た〜〜。











ドキドキし過ぎて、もうダメかも・・・よ〜ん!











昼休みの屋上。


秋から早くも冬へ、風はヒンヤリと冷たい日。


修二はまり子と一緒なため、彰と信子の二人きり。








「−−−野ブターーーっ!!」


−−−ビクゥッ!!


突然の呼び声。いや、叫び声。いやいや、雄叫び?


信子は心臓が飛び出たんじゃないかというくらい驚いて、大きく肩を震わせた。


俯き加減にオドオドと周囲を見渡す。


確かに居たと思う彰を探して。


でも、声の主は見つからない。


「のーぶたぁぁぁ」


また呼ぶ声。


オドオド。


ビクビク、背後を窺ってみた。


そして、・・・居た。


冷たいコンクリートの上に身体を小さくして、彰はゴロリと転がっていた。


「・・・・・・な・・・に・・・?」


小さく、聞いてみる。


だけど二人の距離は遠すぎて。


信子は恐る恐る、近づいてみる。


「・・・・・・・・・なに・・・?」


もう一度、聞いてみる。


だけど近づいて気がついた。


「・・・・・・ねてる・・・?」


目が閉じてる。


たぶん寝てる?


冷たくないのかな。


寒くないのかな。


そう思って、信子は彰のそばに膝をつけて彰の寝顔を近くで見てみる。


・・・笑ってる。


けど、やっぱり寒そうな気がして。


「・・・あ、あの・・・風邪ひくと、思う・・・」


起こそうと頑張ってみる。


だけど起きない。


困った顔で。肩を叩いてみようとした・・・ら・・・


「−−−っ!?」


叩こうと伸ばした手を掴まれた。


ギュッと力を込められて。


「・・・野〜ブタぁ・・・」


頬と手がくっついた。








「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


笑う少年と。


固まる少女。


しばし、呆然としていた信子はじぃっと彰の寝顔を見つめて。


よくわからないけど・・・幸せそうだから、少しだけ、そっとしておこう。


と、ぼんやりと思うのだった。








コンクリートについた足は冷たいけれど。


握り締められた手と、触れ合う頬のぬくもりは暖かいから・・・。











おまけ





じぃ・・・と見てると。


「−−−どぅわぁぁぁっ!?」


起きた。


飛び起きて。


「・・・お、おお・・・おお・・・」


震えた声を上げる。


握り締められた手はそのままで。


とりあえず、


「・・・おは、よう・・・」


と、言っておいた。








あとがき


な、なんでしょう・・・。

勢いで書くにしても、もう少しマシなのがかけんのかしら、私・・・。

とりあえず、ありきたりでごめんなさい。

どこかで同じようなお話があったらごめんなさい。

意味不明でごめんなさい。

もう謝ることばかりでごめんなさい。