04.誰にもいえない、こんなことは。そう、あなたにも 注意。 「理由なんていりませんただ好きなんです」の隼人×久美子小説の続きで竜×久美子なので 隼クミ推薦の方は、たぶん見ない方がいいです・・・。途中とか、精神的に思いっきり竜クミなので。 てゆーか、隼人忘れ去られ気味・・・? こんなこと、誰にもいえない!! 生徒にキスされたなんてっ。おまけに動揺して逃げ出したなんてっ。 誰にも言えないっ。お祖父ちゃんにも、お母さんにもお父さんにも。 こんなこと・・・報告なんてできっこないっ!! 久美子はパニック状態になりながら、もの凄いスピードで廊下を駆けた。 顔を真っ赤に染めながら、口元を片手で覆って。 感触なんて全然思い出せないし、思い出したらもう駆けるだけじゃ済まなくなりそうだけど 口元を隠さずにはいられなかった。 バクバクする心臓。信じられない出来事。 混乱する思考。 どうしよう・・・どうしよう・・・。 どうしよう。とかっていう問題でもないけれど、今の久美子にはそれ以外の言葉は思いつかない。 必死で。とにかく、何でも必死で。 駆けていた久美子の前に、ふらっと何かが現れた。 「っ!?」 あと少しでぶつかりそうになるのを何とか免れた久美子は、突然現れた物体にビクッと身体を震わせたあと、 口元を押さえながら、そんなことないとは思うけど。もしかしたら・・・。 そう思ったら、一気に身体が緊張した。 恐る恐るという感じで目の前の物体を見上げて、物体、いや。 その人物と目があって、互いに驚いた表情を浮かべる。 「お、小田切・・・・。」 まさか・・・。と思っていた人物じゃなかったことによほど安心したのか、パニクッていた思考も緊張していた 身体からもドッと力が抜け落ちる。 「・・・・・・・・・?」 突然現れた方。竜は、一瞬驚いた表情を浮かべるも、すぐに相手がわかると今度は不思議そうに眉を寄せた。 真っ赤な顔で、口元に手をあてて、身体をビクつかせながら見上げてきた久美子に思わずドキッとして。 フレーム越しでない大きな瞳が、微かに涙ぐんでいることに気がついたら、今度はホッとしたように息をつく 様子が気になった。 「どうしたんだ?」 無意識のうちに鋭くなる視線をそのままに問いかけると、久美子はハッと息をつめて 「・・・・・・・っ・・・・な、な、なんでもないっっ!?」 思いだしたように途端に顔を赤くして、信じられないというような顔で口元を覆って 竜の脇をスルリとすり抜けると、曲がった先にある階段を駆け上がっていってしまった。 「・・・・・・なんだ・・・?」 逃げるように駆けていった久美子の背中を呆然と見送った竜は、少しの沈黙の後。 チラッと久美子が走ってきた方向に視線を走らせて。 そうしてゆっくりと静かに久美子の後を追った。 二階に上がった竜は、足音を立てないように静かに辺りを見渡した。 あきらかに酷く動揺している久美子を驚かせないように。 逃げるように駆けていった姿を追いつめないように。 冷静な表情の裏に、そんな気遣いを含みながら一つ一つの教室の中にそっと視線を送る。 廊下の一番奥の教室で捜していた久美子の姿を見つけると、竜は自然と安堵の溜息をついた。 机や椅子がなにもない教室の片隅で、久美子は膝を抱えて小さくなっていた。 膝に顔を埋めて身を縮めているその姿に、竜の中でわけもなく辛さが広がる。 いつも真っ直ぐに自分達を見つめる瞳がない。 まだ出会って一ヶ月ぐらいしか経っていないけれど、その姿はいつも強くて真っ直ぐで。 こんなふうに小さく弱い姿なんて自分は知らない。 微かに涙に濡れていた瞳を思いだして、ズキリと胸が痛んだ。 自分の所為ではないのに。久美子の弱い姿を見ただけで、それだけで・・・胸が痛い。 追いかけたのはいいけれど、なんて声をかけたらいいのかわからずに 竜はただ教室の入り口で立ちつくすしかできなかった。 苦く、戸惑った表情で立ちつくす竜と、座り込んだままの久美子の間に静かな沈黙がしばらく流れた後。 先に動いたのは、久美子だった。 膝を抱いたまま、埋めていた顔をチラリと竜のほうへと向けて。 立ちつくしたままの竜を少しの間見上げると、かろうじて竜に届くような小さな声を出した。 「・・・小田切・・・。」 「!?」 微かな声に竜はハッと顔を上げた。 久美子と視線があって。 フレーム越しでない視線と、いつもと違う表情に胸がまた音をたてた。 そして次に聞こえてきた言葉に、戸惑う。 「・・・そんなとこつったてないでこっち。」 久美子は、トントンっと自分の隣の床を叩きながら言葉を続けた。 「ここ。・・・ここに座れ。」 そういった久美子の表情は、ニッコリと微笑んでいたけれど、まだ微かに様子がおかしい。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 竜は戸惑って、久美子から視線を逸らして俯いたけれど、立ちつくしたままの自分の足に気がついた。 小さく息をついた後、久美子から少し距離をおいて隣に座った。 座ったってなにも言葉はでないけれど、ただあのまま立ちつくしているよりずっといい。 距離を取りながらも、隣に座っているということに胸が高鳴るのを押さえきれないけれど。 今はもどかしい自分の気持ちは、必死で押し込めて。 久美子の方は見れなかったけれど。 何でもない。平静を装った。 もう二人くらい間に座れそうな距離で座った竜に、久美子は少しムッとした表情を浮かべた。 「なんでそんなに離れて座るんだよ・・・」 「・・・・・・座ってやってんだから、どこだっていいだろ?」 壁に背中を預けて目を閉じて、なんとか冷静に言葉を返す。 「む〜・・・」 なぜか恨めしそうな表情を見せた久美子は、竜の動揺など気づくこともなく。 「−−−−おいっ!?」 ズイズイと動いて、竜との距離を縮めてしまった。 すぐ隣まできた久美子に、思わず引きそうになる身体はなんとか押さえたけれど、動揺は隠せない。 ほんの少し動いただけで触れそうになる身体を意識せずにはいられない。 一斉に激しく動き出す鼓動に、顔が赤くなりそうなのを必死で耐えて。 それなのに、久美子はたいして気にする様子もなく。 と、いうよりどこか嬉しそうに微笑んでいた。 (なんなんだよ・・・。頭おかしくなったのか?) さっきまで酷く動揺した様子で小さくなっていたのに、今は小さく笑っているのが竜にはわからない。 横目で不思議そうに久美子を見つめ続けて、竜はふと気がついた。 今だ膝を抱えたまま、膝に顎を乗せて小さく笑っている久美子の表情が、どこかホッとしたような安心した ようなものになっていることに。 竜はその事実に気がついて、思わず顔が緩みそうになるのを押さえた。 気の利く言葉もかけてやれずに、立ちつくすしかなかったけれど。 結局久美子に促されての行動だけれども。 自分の存在が久美子を安心させたことが嬉しかった。 ほんの些細なことが、とても嬉しいと思った。 伸ばしそうになる手を堪えて。 竜は胸に広がる暖かい気持ちを感じながら、ただ黙って、隣に座り続けた。 久美子はぼんやりと、ようやく落ち着いた気持ちを隣に座る竜に向けた。 何となく、だった。 ただ、立ちつくしたままの竜が、なんだか所在なげに寂しく思えて。 だだっ広い教室にポツンと座る自分も寂しくなって。 呼んでみた。 距離をおいて座る竜になんかムッとして。 すぐ隣に座ったら、パニックに落ちていた気持ちもムッとした気持ちも寂しい気持ちも みんなスッと消えていった。 ただ黙って。静かに。二人並んで座って。 久美子は穏やかに流れはじめた空気を感じながら、時間が過ぎるのを待った。 いつまでもこの穏やかな中にはいられないことをわかっているから。 だから余計に。もう使われていない教室の動かない時計が嬉しく感じた。 10分。・・・20分。 静かな時間が過ぎていって。 40分ぐらい経った頃、久美子は意を決したように立ち上がった。 「・・・・・・・・・・・?」 竜は突然立ち上がった久美子を不思議そうに見上げた。 「小田切。ついてこい」 握り拳を作って、何やら意気込んでいるような乗り込んでいくような気迫を漂わせながら久美子は歩き出した。 「・・・・・・・・・・・・・・・?」 困惑げにその後を追った竜は、3Dの教室に近づくにつれて何となく気がつく。 「・・・お前、なにがあったんだよ?」 3Dの教室の前の廊下で、壁に背を預けた竜は目の前の久美子に問いかけた。 さっきまではなかなか口にできなかったけれど、いい加減、訳が知りたい。 階段を下りて3Dの教室の前にくるまではとても意気込んでいたはずなのに。 教室の前にきた途端、久美子はまた身を縮めてビクビクしだしたのだ。 教室のドアにしがみついて、開けることにももの凄く思い詰めてた様子で。 恥ずかしそうに顔を赤く染めて。だけどほんの少し怯えたようにも見えて。 胸に感じたのは、痛みよりも苛立ちだった。 自分の知らないところでこいつに何かあったのかと思うと、どうしようもなく苛つく。 久美子は戸惑うように視線を向けて、ドアを離れて竜の傍まで来た。 「お、小田切くん・・・。ちょ、ちょ、ちょっと・・・教室の中・・・みみみてきてくれない?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「わ、わかったっ!わわ訳は後でちゃんっと話すっ!!!だからっ!おおお願いっ!!!」 パンッと両手を合わせて懸命にお願いする久美子に、竜は溜息をついた。 「いつもみたいに下手な嘘ではぐらかすんじゃねーぞ。」 竜の言葉に、ギクッと久美子の顔が強ばった。 しばし固まった久美子は鋭い竜の視線に、半ば諦めたような顔で小さく頷いた。 「・・・・・・・・・・・・・・う、うん・・・」 久美子の返事を確かに聞いてから、竜は教室のドアを開けた。 中に一歩足を踏み入れるのと同時に、背中にぬくもりが触れる。 「・・・・っ?!・・・・・・・・・・・・」 しがみつくようにして制服の背中を掴む久美子に、ドキッとした。 首だけ動かして背中の久美子を見たけれど、その視線が自分ではなく教室の中に向けられて いるのを見て、なにかいいそうになった口をつぐんだ。 久美子の手がギュッと制服を掴むのを感じて、ドキドキは止まらない。 触れるぬくもりに、抱きしめたい・・・と思う気持ちを必死の思いで耐えた。 「誰もいねーけど?」 教室内を見渡して、誰もいないという竜の言葉に久美子の身体から力が抜けた。 「そ、そうか・・・」 自然と竜から離れる。 ぬくもりがなくなった背中に急に冷たさを感じた竜は、微かに眉を寄せた。 そしてぬくもりを手放したくないというように、先を歩こうとした久美子の腕を掴んだ。 「わけ、話せよ。」 「ッ!?」 久美子は竜の突然の行動に驚きながらも、見上げた先の竜の顔が真剣で、どこか怒っているような いつものクールな表情とは違う感じがして、少し戸惑った後、恥ずかしそうに呟いた。 「べ、べつに・・・た、たいしたことじゃないんだ・・・。ただ・・・えっと・・・ただな・・・」 話ながら、なんか自分がとんでもなく恥ずかしくなってくる。 生徒にキスされて。 あまりに突然の出来事にパニクッていたとはいえ、キス一つであんなに動揺するなんて・・・。 我ながら情けなさすぎる・・・。 自分の行動を思い返して見て、かなり・・・大げさだったような気もする。 逃げ出して。怯えたみたいに縮こまって。 これではまるで襲われたみたいじゃないか。 あいつだってなんか弾みというか、軽い感じてしただけだったかもしれないし、なんかかえって 逃げ出したことで事態を大きくしてしまったことに、今更ながらに気がつく。 けれどそんな久美子の心情を知らない竜は、はっきりしない久美子にますます苛立った。 腕を掴む手に力が入る。 「なにされたんだよ」 「だ、だからっ・・・・・・えっと・・・・えっと・・・・・・・・・・・・」 今までの行動を全部見てるこいつは、絶対大きく勘違いというか誤解をしている可能性は高い。 それなのにキスされただけなんて言えるかっ! 久美子はかなり困ってしまった。 だけどさっきからどんどん強くなる腕を掴む力に、久美子はもう恥を承知で話すしかなかった。 「ぜ、ぜ、絶対っ!!!笑うなよっ!!!馬鹿にもするなよっ!!!」 「・・・・・・・・笑うようなことなのか?」 あれだけ動揺しといて。笑うようなことのわけないだろ・・・。 言葉の意味がわからない。 どっちにしろ、笑うつもりも馬鹿にするつもりもない。 「・・・あ、あのな・・・。・・・き、き・・・き・・・・・・・・・たんだ・・・」 「・・・・・・・・は?」 「だ、だから・・・・・・・き、き・・・・きす・・・を・・・・」 「・・・・・・キス?」 微かに聞こえた単語を竜が確かめるように返すと、久美子はかあぁ〜っと顔を真っ赤に染めた。 自分で口にするのも恥ずかしいのに、他人に言われるとさらに恥ずかしい。 顔を真っ赤にして恥ずかしそうに身を縮める久美子を竜は一瞬呆然と見下ろした後 思わずその身体を抱きしめていた。 「えっ?!お、小田切っ・・・?ど、どうした・・・?」 久美子の戸惑った声が上がる。 笑うなや馬鹿にするなの理由はわかったけれど、竜にとってはやはり笑えることじゃなかった。 こいつが誰かにキスされた。 その事実だけで、胸の奥からどす黒い嫉妬がわき上がってくる。 胸が痛くて。苦しくて・・・。 抱きしめなければ、溢れ出して、壊れてしまいそうだった。 「・・・小田切?・・・・・・・・・もしかして・・・」 戸惑った声の久美子の言葉に。 気づいたのだろうか。自分のこの気持ちに・・・。 そう思った竜は、続いた久美子の言葉に 「慰めてくれてるのか?」 心の奥で思いっきり落胆してしまった。 (なんでそうなんだよっ・・・) 心の中で呟きながら、久美子が鈍感だということに気がついた。 呆れて。落ち着きを取り戻した竜は、今やっと抱きしめた久美子のぬくもりを確かに感じていた。 思わず抱きしめてしまった身体は、思ったよりも細くて小さくて。 柔らかくて、とても・・・暖かい。 フワッと香るのは香水ではないだろう。優しい、優しいものだ。 背中にまわした手で髪に触れると、艶やかで、でもサラサラと気持ちいい。 慰めてくれてると勘違いしている久美子が抵抗しないのをいいことに、竜はこの機会を逃すまいと しっかりと抱きしめたぬくもりを堪能するのだった。 抱きしめられた腕の中で、久美子は恥ずかしいけれどじっとしていた。 けれどふと思う。 (・・・なんか・・・これって違くないか?ってゆーかまずいだろっ?!) 放課後の教室。抱き合う教師と生徒。 何となく・・・状況を理解し始めて・・・。 途端に抱きしめられることに意識しだして。 それでも。 (い、いやっ・・・こいつは慰めてくれてるんだからっ!!!) 自分だけ意識しだしても、竜の行動はあくまで慰めにか思えない久美子だった。 竜が抱きしめながら、キスしたいとか思ってる欲望を必死で耐えているのも知らずに。 抱きしめて、本当はキスだってしたい。今すぐに。 他の誰かに先を越されて。押さえきれないものがあるけれど。 それでも、怯えたように。小さく弱くなってた久美子の姿を見た竜には、できなかった。 歯痒い、焦れったい気持ちを感じながらも。 竜は必死で耐えることに決めた。 ようやく腕を放した竜は、気になっていたことを問いかけた。 「そういやお前、眼鏡はどうしたんだ?」 「え?あっ!!そ、そうだよっ!・・・って、あっ!!」 慌てて辺りを見渡すと、教卓の上にばらまいてしまった辞書と出席名簿が綺麗に置かれ、 その上に久美子の眼鏡があった。 「・・・矢吹が片づけてくれたのか・・・」 ポツリと、呟いた言葉に・・・竜は、思わず声を荒げた。 「隼人なのかっ!?」 「えっ?!・・・え、あ、いや・・・ち、ち、ちがっ、違うぞっ!!小田切っ!!!」 なぜか怒ったような声に、久美子は咄嗟に嘘をついた。 けれどそんなものは竜にはバレバレだった。 「あいつっ・・・・」 わたわたする久美子をよそに、竜は心からの恨みを込めて、ボソリと呟いた。 長いつきあいだから、譲れないことがある。 親しいからこと、我慢できない苛立ちがある。 隼人に先を越されたうえ、こいつにあんな思いをさせてっ。 ニヤリと笑ったあいつの顔が浮かんで。 ピキッと、どこかが切れた気がした。 翌日。 竜はどす黒い気を漂わせ、隼人に凄まじい痛いくらいの視線で睨み付けた。 「な、なんだよ」 今までにない危ない空気に、隼人は顔を引きつらせるも。 「お、小田切っ!お、お、落ちつけってっ!!」 止めに入った久美子が竜の腕を掴んで、まるで寄り添ってるみたいに感じた隼人は、その姿も さることながら、二人の間になにかあったのに感づいて、一気に気にくわないと竜を睨み返すのだった。 「ふ、二人ともっ!!お前らもみてないでなんとかしろっ!!!」 「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」 ビリビリバチバチと火花飛ぶ教室の中で、他の3Dの生徒達は皆、あまりの恐怖に固まっていた。 あとがき 隼人が手が早いなら、竜は耐える男で行こうかと思ったのですが・・・。 隼クミ好きの方には、申し訳ない小説です。 でもこの小説、お題の主旨を大きく誤っておりますね。 本当は、?←久美子で切ない独白ものを書いていたのですが、独白だけの更新も申し訳なかったので 変えました。独白に興味がお有りの方は、一番下までスクロールしてみてください。 (片恋な感じなので、苦手な方はご注意を。) この想いは誰にもいえない。 こんなこと・・・いえるわけない。 あなたにも・・・きっと一生・・・私は言えない・・・。 「私はお前の先生だもんなっ!」 自分の言葉が、小さく胸を打つのに気づかぬふりをし続けて。 優しく微笑むあいつの笑顔に、切ない想いを笑顔で隠して。 終わったあとに残るのは・・・涙だけ。 寂しさも、切なさも、痛みだって・・・今は必死で隠し続けて。 終わったあとに押し寄せるのは・・・涙だけ。 だけど後悔はしたくないから・・・。失くしたくないから・・・。 少しだけ。ほんの少しだけ・・・・・・切ない想いを許して・・・。 言葉にしないから。伝えたりしないから。 だからほんの少しだけ・・・・・・・見ていることを許して・・・? 出会わなければよかったなんて・・・泣きたくないから・・・。 あなたが生徒じゃなければよかったなんて・・・泣きたくないから・・・。 その姿が見えなくなるまで・・・泣かないことを・・・誓うから・・・。 ほんの少しだけ・・・・・・好きで・・・いさせて・・・。 こんな気持ち、きっと言えない。 いっちゃいけない。 苦しくても、悲しくても・・・。 それでも私は・・・・・・・・誰にもいえない・・・。 優しく、幸せに微笑む、あなたには・・・・・・一生・・・言えない。 私の気持ち。 |