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慎クミ　　→内クミ　　→ごくせん２
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

慎クミ

「やったぞ！沢田っ！！」

「・・・・・・・・・・なにが？」

「大吉だっ！」

「・・・あっそ」

「あっそお〜っ？！お前な〜っ大吉だぞっ！？だ・い・き・ち！！」

「・・・お前うるさい・・・」

「うるっ・・・って、あ、お前。羨ましいんだろ〜！ホント、素直じゃないんだから！！」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・な、なんだよ・・・。いつもならバカとかまぬけとかアホとか・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「あ、あれ？沢田？ど、どうした？」

−−−−−−ガシッ！

「ぎゃっ？！」

−−−−−−ギュ〜ッ！！

「ぎゃああああーっっ？！さ、沢田っ！は、はなせーーーーっ！！」

「・・・眠いんだよ。ちょっと静かにしてろ・・・」

「だからって、な、なんで抱きついてくるんだよっ！！」

「・・・抱き枕・・・」

「はあ？！なんで私がお前の抱き枕にならなきゃいけないんだっ！！」

「テツさんとは膝枕したらしいじゃねーか・・・」（テツクミ・「ぬくもり」参照）

「え？ああ・・・って、なんでお前しってんだ？それに膝枕と抱き枕じゃ全然ちがうじゃねーかっ！」

「んじゃ、膝枕して・・・」

「あ・・・うん。まあ・・・膝枕くらいなら・・・」

（・・・ちょろいもんだな）

「大吉だから今日は特別に許してやろうっ！！だから、お前も大吉を喜べ！」

「よかったな。大吉・・・」

「おうっ！」



慎クミ　その２


「・・・なんで逃げんだよ」

「・・・に、逃げてないっ・・・・・・///」

「声震えてんぞ。」

「っ！・・・お、お、お前がっ・・・・///」

「・・・俺が？」

「い、い、いき・・・いきなり・・・・・・き・・・キス・・・なんて・・・する・・・・・・から・・・・///」

「・・・いいだろ？したかったんだから」

「・・・なっ！？なんだよっ！そ、その言い方っ！！わ、わたしはっ・・・お、お前の彼女じゃないし奥さん　でもないんだぞっ・・・！？」

「・・・なんで泣きそうな顔すんの？」

「っ・・・！？・・・だ、だれがっ・・・・・・。も・・・もー・・・い、いい加減にしろよっ・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「わ、私はっ・・・もっとちゃんと・・・。お、お前っ・・・いっつも・・・強引だし・・・勝手だしっ・・・」

「・・・なあ・・・ちょっとこっちこい。」

「ひ、人の話聞けよっ・・・！」

−−−−−−ぐいっ！

「いいから・・・」

−−−−−−がしっ！ひしっ！ギュッ！！

（可愛い・・・。たまんなく可愛い・・・。部屋に持って帰りてー・・・。）

「は、離せよっ！？！？こ、こういう事だってっ・・・・・・・んっ！？」


−−−−−−


「・・・お、お、お前はっ・・・またっ・・・・・・///」

「キスしたくなるくらい可愛いのが悪い。」

「っ・・・・・・///」

「それに。好きなんだからキスしたくなるのはしょうがねーと思うけど？」

「だ、だからっ・・・その・・・す、好きってやつ・・・」

「お前の方こそいい加減にしろ・・・。その質問、８回目」

「そ、そんなにしてない・・・。」

「・・・もういい加減・・・頷けよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「好きだろ？」

「・・・・・・・好きじゃない・・・。」

「教師が生徒に嘘ついていいとおもってんの？」

−−−−−−ギュッ・・・・・・。

「う・・・嘘じゃない・・・っ・・・と・・・思うっ・・・」

「どっちだよ？」

「わ、わかんないよっ・・・・・・」

「わかんないなら、とりあえず好きってことでいいな」

「なっ・・・なんでだよっ？！」

「・・・嫌いなのか？」

「・・・き、嫌い・・・では、ないけど・・・」

「なら好きだろ？」

「す、好きじゃっ・・・・」

「好きか嫌いかっていったらどっちだよ？」

「そ、それは・・・・・・・だから・・・・・・・・・・・」

−−−−−−−−−

−−−−−−−−−

「・・・あの２人いつまでああしてるのかしら・・・」

「教師と生徒が放課後の教室で・・・なんて、教頭にしれたら一大事になんのにねえ」

「結局、山口先生は沢田君のこと好きなんですよね？」

「でしょー。素直じゃないねー。でも、あの２人のほうがいい加減にしてほしいわ」

「ですよね・・・。」

「イチャイチャ・・・・・・・・・」

「ベタベタ・・・・・・・・・」

・
・
・

「「・・・・・・はぁ〜・・・・・・」」





内クミ



「内山〜っ！！」

−−−−−−ガバッ！

「おわっ！な、なんだよっ！！」

「うっ・・・う〜・・・」

「お、おいっ？な、なに泣いてんだよ、ヤンクミ〜？！」

「うっ・・・うっ・・・・・・内山〜っ！！大凶だったんだよ〜〜〜っ！！」

「大凶っ！？・・・あ〜・・・そりゃ・・・また・・・。でもな、泣くことねーだろ？」

「大凶だぞっ！大凶っ！！自慢じゃないが、大凶なんて今まで一度もなかったんだぞっ！！いっつも吉より上だったんだぞっ！！」

「へ〜・・・。俺は、どっちかっていうと凶とか大凶とかの方が多い気がするな」

「凶とか大凶なんて・・・って・・・・・・えっ？！？！？！」

「そんなに引いたこともねーけどさ、二回連続大凶当てたこととかあるぜ」

「・・・内山・・・お前・・・・・・悲しくないのか・・・？」

「は？・・・まあ、いちいち気にしててもしょんないし？別にこれといって大不幸もないし・・・」

「・・・・・・・・・」

「あー・・・だからヤンクミもそんな気にすんなよ。なっ？！」

−−−−−−ナデナデ・・・

「内山・・・。・・・そうだっ！！お前、今引いてみろっ！！」

「え？でもな・・・俺まで大凶だったら、余計落ち込むだろ」

「大丈夫だっ！いつも吉の私が大凶だったんだ。だからいつも凶のお前は、きっと大吉を引くっ！！」

「・・・・・・どういう理屈だよ・・・」

「とにかく引いてみろっ！！」

「お、おう・・・。・・・・・・・・・・・・・・」

「ど、どうだ？」

「・・・・・・・・・・・・マジ？」

「ん？ど、どうなんだっ内山っ！」

「・・・大・・・吉・・・」

「大吉っ？！やった〜っ！！凄いぞ、内山っ！！！」

「・・・て、ことは・・・オレ達２人合わせれば、吉くらいにはなるじゃん？」

「そうだなっ！！じゃ、内山っ！今日はお前、私とずっと一緒にいるんだぞ？」

「え？」

「だって大凶の災難が襲ってくるかもしれないだろ？内山といれば大吉だから安全じゃないか！」

「・・・そ、そうだな・・・！！」

（すっげーラッキーっ！！やったぜっ！！大吉っ！！）



内クミ　その２


「ヤンクミ・・・」

「ん？」

「ちょっと聞きたいんだけどさ」

「うん？」

「年下ってどう？」

「どうって？」

「いや・・・。ほら、いま歳の差カップルってけっこういるだろ？お前はどうなのかな、と思ってさ」

（歳の差カップル？・・・もしかして・・・内山の母ちゃん、年下と再婚でもするのか？）

「う、う〜ん・・・そうだな・・・。い、いいんじゃないか？・・・」

「ふ〜ん・・・」

（・・・なんか嬉しそう・・・？再婚に悩んでるとかって話じゃあ、なさそうだな・・・？）

「じゃあさ。背の高い男は？」

（背の高い男・・・？・・・内山の母ちゃん、そんなに大きな人じゃなかったよな・・・。）

「まあ・・・低いよりは・・・いいんじゃないか・・・？」

（母ちゃんがそんなに大きくないってことは・・・父ちゃんが大きかったってことが多いから。）

「ひ、人それぞれだけどなっ！」

「ふ〜ん・・・」

「内山？」

「じゃあさー。」

「うん？」

「年下で背が高めな奴とつき合いたいな〜なんて思ったりしねえ？」

「・・・・・・・・・・・・・・は？」

「んじゃ、年下で背が高めな奴にキスされたい！とか、おもわねえ？」

「・・・・・・・・・・・・・・・へ？」

「じゃなかったら、年下で背が高めな奴と結婚したいとか？」

「・・・結婚・・・？いや・・・それはちょっと・・・・・・」

「これでもねえと・・・。」

「あ、あのな・・・？一体・・・なんの話を・・・」

「ならさ！」

「こ、今度はなんだっ！」

「俺のこと好き？」

「え？・・・う、うん・・・まあ・・・好きだぞ？」

「まあ？ヤンクミ・・・、俺ら生徒のこと、まあまあしか好きじゃないんだな・・・」

「ええっ？！ち、違う！！まあまあじゃないぞっ！！すっごく好きだぞっ！！！」

「んじゃ、俺のこともすっごく好き？」

「当たり前だろっ！！」

「じゃ、キスしても殴ったりしねーよなっ！」

「へ？な、なに？・・・・・・・・・・っ？！？！？！////」

「顔真っ赤。ヤンクミ、可愛いなマジで」

「な、な、な、なにっ・・・・///」

「やっぱすげー好き」

「す、す、すっ・・・って・・・な、な・・・」

・
・
・

「・・・なんかいつもの内山くんと違いますね」

「強引さを覚えたんじゃない？」

「それにしても山口先生ってば・・・あれじゃ壊れたロボットみたい」

「単純やからね〜・・・。あれじゃ落ちるのも時間の問題？」

「落ちるっていうより・・・」

「流されるって感じ？」



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